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マドンナ

レトルト内閣は「楽園狂想曲」を終えて、久々に1日限りのイベント「楽園ライブ」のための稽古にかかっている。限定された時間内での作品創作、挑戦とエンターテインメントへの原点を見つめるパフォーマンスと、克己といろんな意味を込めてイベントを企画した。ある程度、俳優のレベルもあがり、今まで作っていた一定のレベルを越えたいと感じている時期だけに、イマジネーションを共有し、トップクラスに倣いながら独創作品を作ってく必要性を感じている。


良かれ悪かれ、今ある最大限の力を出し尽くして「楽園狂想曲」を作った今では、それを越えるために劇団の稽古方法や、作品創作に発想の転換や、更なる特化が必要だ。昨日の稽古では、新たなバンドと演劇との融合パフォーマンスというイベントのため、マドンナのDVDを稽古場で見た。


35ドル握りしめて、単身ニューヨークへ、この街で一番大きなところへ行ってとタクシーの運転手に告げて、タイムズスクエアに降り立ったのはあまりに有名な話。ドーナツ屋でバイトをしながら屋根無し暮らしで、長い下積み生活の後、世界の頂点に上り詰めた国際的スター、マドンナ。幼い頃から数々のダンスを拾得し、クラブ・ミュージックの到来と共に力強いフロワビートを聴かせるダンス・パフォーマンスと張りのあるSEXYな歌声ででスターダムにのしあがった。野心と情熱と反骨・・・妥協のないステージ・パフォーマンスは圧巻。映画の中のインタビューで彼女は自身のパフォーマンスについて「音楽を演劇的に提供する」と語り、私は人々を「精神の旅へ誘いたい」と話す。


彼女に注目するきっかけは好きな画家の一人、フリーダ・カーロの絵画だった。自身を拘束し、刃物を刺し、血を流し、身体が分解し、鎮痛に耐えるといった絵を描く激情の女性画家、フリーダ・カーロ。マドンナはそのフリーダの絵を居間に飾り、訪れた客のうちフリーダの絵に全く反応しない客は自分にとって用のない人間だと考えている。そのマドンナのエピソードを知って、はじめてこの一人の国際スターの中に強烈なアイロニーや暗い叫びが渦巻いていることを知った。


優れたダンサーでもシンガーでもなく、ただ「私は人々の目を覚まさせてやりたい」のだと語る彼女の意識は、ロックや演劇やアンダーグラウンドから発せられる、芸術と悲鳴ともいえないような表現に通じていると思う。あこがれるのは、マドンナの地位や栄光じゃなくて、そんなものに甘んじない暗い閃光が強烈に湧き上がってみえるパフォーマンスだからだ。



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