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関大

所用あって佐伯に会いに関西大学まで足を向けた。阪急の北千里線に乗って、見慣れぬ夜の街を行過ぎて、関大前で下車し、人気もない校門前で佐伯を待っていると何やら心細い。電話をすると「そこは高等部入口なんで、大学前まで来てください」と言われた。そういえば・・関大の通学路ってもっと賑わっていた印象だったわと思いながら、千里山キャンパスまでの道を、こっちあたりかな・・と目星をつけて登っていくと、うわーーーーーー。道を折れるといきなり出現するギラギラのネオンサイン、ラーメン屋に、飲み屋、鳥貴族、似非バンガロー風のバーだとか、異国風を装ったレストランに、がっつり飯を食わせてくれそうな定食屋。なんかステゴザウルスの背びれのついた背中をイメージして見てよ。背骨が千里山キャンパスへのゆるやかな山道で、そこにグサグサ差し込まれた背びれがお店。灯るラーメン屋とか不動産屋、飲み屋、本屋。私はもう尻尾の先まで、ストレンジャーで、異邦人。ここはマカオとか香港とか、大阪の小アジアみたい!

窓という窓から、扉という扉から若い男とか、若い女の声がゴムボールのようにうはうは這い出してきて、勢いよくぶつかってきて、その姿態たるや猥雑で、はしたなくって、坩堝で・・・ここで暮らす学生はちょっと人種が違って、きっと平熱40度ぐらい。女の尻の形とサルトルのマロニエの木の形が同じ深刻さで悩ましく、∞のループで語られてるんだろうな~と妙にドキドキ。キャンパスの正門前で待っていると、夜の関大は掘り起こされた古代のギリシャの遺跡みたい。昼間の賑やかさがごっそり石に閉じ込められている。

佐伯が遠方から駆けて来てくれて、また夜のキャンパスを星ごとトリミングしたみたい、私が右も左も分からない新入生なら、間違いなく佐伯先輩が好き、って説得力。あまりに知らん人のようでほんの二言三言交わして、用事をすませて挙動不審に別れる。そして佐伯はまたカオス・パーティーの純血種ような笑顔を貼り付けて、キャンパスへ消えていく。

ステゴザウルスの背びれの中腹には「東大」って名前のラーメン屋があった。何のコンプレックスの想起?それとも、東大なんて豚の足を一緒に煮て、食うてやれっていう嘲笑?私は思わず、東大に入って、ラーメンを思いっきりすすりたかったけれど、またもやニキビを浮かべた若者軍団が、店内で汗を浮かべてふうふうしたり、すすり上げていたので、度胸が持てずに東大の前を通り過ぎた。東大をお膝元に置く関大よ、恐ろしや。

駅前のBOOKOFFではなんと廃盤の名雑誌スタジオボイスが300円で2冊も置いてあって、吉田修一の本が100円で売られていた。ビバ関大。素晴らしさといえば、関大の学園座の学生たちはレトルト内閣の舞台に平台を貸してくれ、どしゃぶりの雨の中、積み下ろしを手伝ってくれたそうだ。

久々に学園座の舞台を見に行こうと思った。そういえば、私が昔関大で見た作品は「極楽トンボの終らない明日」だったように記憶している。中身は全く覚えてないけど、私の中の関大って極楽トンボの終らない明日みたいな大学だ。

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