刺繍草紙

logs

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

もうすぐ終りそう

りゃんめんにゅーろんの「終わってないし」を観に行った。藤ver.福田ver.2作見たが、律儀に両方ご招待いただいた。またもやなんか頭が上がらない。

無職、かつとりえなしの青年が、唯一出来た彼女にも出て行かれ、それを深く考えることもなく、携帯ゲームに没頭し続るというストーリー。友達がやってきて青年を諭したり、その友達が連れてきたちょっとイタい女といい雰囲気になるものの、結局その女は友達の女になり、モトカノがふっと戻ってくるも、やっぱり出て行きというどうしょうもない結末。
「終ってないし」は劇中の台詞「(俺はまだ)終ってないし(叫)」からきてるようだ。

やはり山本さんの主演演技がピカ一だった。台詞のリズムを作ることで余白を生み出して、そこにイメージの余地みたいなものを作っていた。アクセントのあるやらかい身体と台詞が生む、POPな4ビート的心地よいリズムが、リズムストップしたサイレント空間になんにもない「白」い世界といった虚無感を出していた。

藤と福田は同じイタイ女をやったのだけど、二人とも全然別の切り口から解釈していた。藤はイタいの解釈を決して社会的ではない断絶の中に求めて、福田はイタいという解釈を他人とのテンションピークの差異や方向の違い、みたいなものから切り込んでいた。藤は陽一の持つ暗さのパーツが自分と似ていて分かり合える、というポイントからキャラクターを構成して、福田は結局誰とも分かり合えないという点から、同じ分かり合えない人間である陽一に惹かれるという表現だった。藤と周囲の亀裂には空虚さがあって、福田の方には断絶があった・・と見えた。実際はリアリティーというのに迫ると、数行で片付けやがって、畜生!スタニフラフスキー再読しろ!と二人に怒られるかもしれない(読み終えてもいないのに・・再読)・・・2ヶ月、3ヶ月同じ役に取り組むアクターのパッションはあまり刺激すると怖ろしいが、まぁ、観客の評といった、全然アートやエデュケーション的じゃない方面からコメントするならば、こういう偏り感想もいいのか?

一瀬さんという女優さんはたまに拝見するのだが、良い時とあんまりなときのギャップがすごい。今回は良い時だった。得手、不得手があるのか、偶然の産物か、思い過ごしや好みか・・・。そういうの職業女優だときっとアウトなんだけれど、小劇場だからいいよねと思ってしまう私がいる・・・。だって、自分こそこの女性を生かしたいって思うメンズ的な欲望が沸くよね。だからきっと色んな演出家に愛されてるのか。まぁ・・本人は常に良くありたいに違いない。口やら、頭やらが悪くてごめんね。

まぁ、今頃は超絶、打ちあがってるころだろう。私の日曜日の夜はいつもまっさかさまに落下していくロケットみたい。同じ「ひゅーん」なのに、ひどい話だ。


トラックバックURL

http://shisyw.blog81.fc2.com/tb.php/594-2e97cb0e

この記事へのトラックバック

この記事へのコメント

お早う御座います。

>「終わってないし」・・・藤と福田は同じイタイ女・・
●3日間/8回公演~観に行かないとは怠慢ですね。v-217・・・・・お叱り受けそうですね。v-12

  • 10/09/2012
  • amiami ♦-
  • URL
  • 編集 ]
Re: お早う御座います。

とんでもございません。メッセージをくださるお気持ちが嬉しいです。二人もきっと喜んでおります。

  • 13/09/2012
  • shisyw ♦-
  • URL
  • 編集 ]
コメント投稿フォーム

Paging Navigation

Navigations, etc.

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。