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菊池という

HPがクリスマス仕様になった!ハレルヤ!

菊池凛子が気になります。
普段、俳優で選んで映画を見ることなんかまずないのに・・・菊池凛子が気になるあまり「BABEL」を観てしまいました。「ノルウェイの森」で菊池凛子が直子(主人公の相手役)をやったのを見てから、どうしても凛子(直子)の影がちらつくようになり、その理由をなんだか確認したくなったのです。

春樹が好きな人なら「ノルウェイの森」の直子は、はずせない憧憬のような人。その透明感と複雑さは物語のなかでしか実存できなくて、それは読者の心にこそ住む女だと思う。
その頃の菊池は金髪でとんがった目の勝気そうな女優。明らかに直子じゃない!との春樹ファンの多くのがっかり
にもかかわらず、映画での直子は複雑を抱え、生生しくして、物語ではない一人の人間として演じられ、驚かされた。心象風景の直子と全く違う画面の直子を見ながら、直子の苦悩を直接感じるといった不思議な体験をした。

「BABEL」を観ながら、菊池凛子という女優は瑠璃色のような演技をすると思う。瑠璃は光の方向によって目の角度によって極彩色にもなれば、鈍い汚いどぶ色のような色にも見える。それが瞬時に、様々色合いを変える。ときどき肉色みたいなものも覗かせる。「ノルウェイ」の直子も、「BABEL」の千恵子も距離をぐっと縮めた瞬間遠く離れたりする、時々は醜く、汚れて見えることもある。私は凛子の顔立ちは特に美人とも思わないし、立ってるだけで吸い込まれるような女優が多いなかでは美人とはいえ見栄えがしないとすら思う。俳優の上手い、下手や、魅力は基準もないし、語りにくい、けど本人が知ってか知らずか、こんな不思議な心の打ち方をする女優がいること・・・イメージに染みをつけられたようにじわじわと侵食される。

付けたしだけれど「BABEL」はいい映画だった。私はブリューゲルのバベルの塔をいつも机に飾ってある。奢ること、そして失意すること・・・積み上げまた崩れ、そして二度と戻らないこと。バベルはそんな表情をしている。

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