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三人姉妹

地点の「三人姉妹」を見て久々に、舞台の空気で心が揺さぶられるという経験をした。膠着した日常、どこにも行き着けないであろう感情、何も生み出さないであろう会話。チェーホフの戯曲は退屈だという私のイメージを見事に覆し、その硬いイメージを見えないガラスの牢獄のように浮かび上がらせる演出手腕に打ちのめされた。


前衛演劇の多くが取り組んでいるセリフの意味と発音と身体とそれらを解体し、バラバラにつなぎ合わせた手法。カタカナ、ブレス、平仮名・・・!、※、★★・・・~~。解体された部位を繋ぎあわせることをやならければそれはただの散漫で、新しいことをやったというだけの舞台なのだけれども、この「地点」の俳優は見事に台詞の真意を伝えてきた。むしろ断絶された断片の中で、太い真意だけを伝えてきた。意味も分からないのに、ただ心だけが強く揺らされて台風の中の大木のようななんとも不安な気持ちにさせた。


古い家を捨て、夢を持ち展望が待つ「モスク バ 」へは決して行けない姉妹、舞台は大きな拮抗が生まれていた。

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