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ブルジョワジーの秘かな愉しみ

勝ち続けの阪神優勝を祈願して・・というわけではないが、我が家での宴会が3日続いた・・・。

初日は淀川で花火をし、労働のあり方について・・・派遣か、バイトか、正社員かみたいな話をし

2日目は淀川の奥地を散策し、学び得ていく人生か、失いゆく人生かで議論を沸騰させ

3日目はマトンを焼いて、部屋中が油臭くなるなか、人生と恋と結婚と、みたいな話題がかわされた。


「食する」「飲む」という行為は「享楽的」であればあるほど愉しい。明太子の薄皮に浮かぶ赤い筋を見るようなそんな悦びがある。何かを入れ、何かを吐き出すその緩み、汗腺とか口元とか思考回路とか、筋肉とか・・・・そのしまりのなさがいいんだろう。会話もしまりがなくなる、その緩みだしの解け目がいい。解け目の糸をつーとひっぱるられるような快感とか解けていくときのぶよぶよの思考の浅ましさもいい。時々、それらが深刻に話され、涙を呼び、翌日からっと忘れているのもいい。


ところで宴会といえば、「ブルジョワジーの秘かな愉しみ」という映画がある。ルイス・ブニュエル監督の作品だが、私はグリーナウェイ・ケン・ラッセル・シュワンクマイエルとか食と欲望を結びつけている映画が好きで、とりわけでこのブニュエルの作品が欲望と食と夢とを繋いでいるものとして愉しい。


ブニュエルはシュルレアル作品を作る監督で、どこまでが夢か現実かその境目をなくしてしまう。豪華な晩餐を楽しもうとする主人および客人たちは様々なトラブルでその欲望を成し遂げることができない。幾たびも晩餐はセッティングされ、そのたびに滑稽で珍妙な終わりを告げ、やがて彼らは欲望を満たす幻覚まで見るようになり、現実を侵食しはじめる。麻薬・・・性交、死、観劇・・・・滑稽な舞台が次々とセッティングされ、夢想に煩悶する彼らはまさしく「饗宴」地獄を見るはめになるのである。


と・・・三日の宴会を終え、異を労わりながらそのような映画を思い出した。今回の「グリム2008」も狼が赤頭巾とおばあさんを食するシーンが出てくる、白雪姫がりんごを齧るシーンが出てくる、七人の小人が食事をするシーンが出てくる。そして男が女を女が男を食するシーンがある。それぞれの饗宴をうまく欲望と絡めて描きたいところだ。

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