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部屋

ピンタレスクというのはハロルド・ピンターの戯曲に特有の「間」を指すらしい。ピンターの戯曲にはあちこちに「間」と書かれた沈黙が訪れる。まだまだ記憶にも新しい劇作家。・ノーベル文学賞を受賞し、最近亡くなったってしまったハロルド・ピンター。彼の戯曲は不条理に分類されることが多くあり、日本でいうところの別役実に似た作風にも見えるが、正確に言うなれば彼の戯曲はいわゆる不条理演劇ではないと感じる。

彼が扱うのは心理的な恐怖、保守、そして潜在化におきるドラマ、不確定性。彼の戯曲に出てくる登場人物は表情豊でありながら、これといった説明のない人物である。彼らは具体的な行動原理に基づいて生きてはおらず、むしろこう行動するからこう考えたに違いないというような逆説的な説明?のしかたである。(ピンターは俳優に人物説明を全くしなかったという)彼らの言動はしばしば不一致で、一貫性に欠け、互いの会話もしょっちゅう綻んでいる、性格も言葉もある時にがらりと一変する。それは説明のつかないことというわけではなく、そうなのだからそうなのだといった具合だ。そうして世界は知らぬ間に変革され、密かな不安に怯え、ただ黙々絶えながら、そうなのだからそうなのだという具合になされていくのだ。

ローズは亭主のバートを会社へ見送る。アパートの見学者夫婦がやってきて、家主を探している。夫婦は家主がローズの住んでいる七号室が空部屋であると聞いたと告げる。入れ替わりに家主のキッド氏がやってきて地下にあなたに会いたがってて待っている人がいると告げる。やってきた黒人のライリーがローズの全く知らない人である。ライリーは彼女のお父さんが家に帰るように言っているということづてをする。混乱するローズ。だが、最後に感動してライリーに触れようとする。そこへバートがいきなり饒舌になって帰ってきて、ライリーを見るやいなや殺してしまう。突然目が見えないといってローズは騒ぎ出す。




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