刺繍草紙

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華麗なるギャッツビー

ぼくがまだ年若く、今よりももっと傷つきやすい心を持っていた時分に、父がある忠告を与えてくれたけれど、爾来ぼくは、その忠告を、心の中でくりかえし反芻してきた。

「ひとを批判したいような気持ちが起きた場合にはだな」と、父は言うのである「この世の中の人がみんなおまえと同じように恵まれているわけではないということを、ちょっと思い出してみるのだ」


「あたしはね、あんたのことを正直で率直な人だと思ったんだ。それがあんたの誇りなんだと思ったの」

「ぼくは三十ですよ」と、ぼくは言った「自分に嘘をついて、それを名誉と称するには、五つほど年をとりすぎました」


新潮文庫(岡崎孝訳)



警句に満ちていて、だから何の間にも一定の距離をあけざるを得なくあり、しかしながら人に対する不毛の努力と情熱を捨ててしまうほどには腐りきっていない。村上春樹もフィッツジェラルドへのリスペクトを本の中で示している。久々、読み始めたら止まらなかった、あまりにも的外れで、それが的を得ているものだから哀しくなってきた。

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