刺繍草紙

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結婚式

純白のウエディングドレスはオートクチュールです。とてもシンプルなAラインワンピで、でも世界にたった一つだけです。指輪が交換されて、鐘が響き渡ります。小さいけれど素敵なブルーダイヤが恥ずかしそうに乗っかっています。小さな教会の扉から空に向かって白い花束がふんわり踊りました。それが地面に落ちるまでに、お婿さんはお嫁さんにそっと頬を寄せました宝石ブルー

「愛してる?」

そうさりげなく尋ねたお婿さんの顔をお嫁さんはじっと眺めました、


その間に花束は地面に落ちました。


ピンクのドレスを着た彼女の親友がその花束を拾い上げました。

お嫁さんはにっこり笑って

「あたし、幸せだわ」

って言いました。

そして、空を見上げました。よい天気なのですが、すこうしだけ水色が翳っているような気がします。

どうしてかしら…?もしかしたら私の瞳の粘膜が濁っているのかもしれないわね…

ふとそんな考えが頭をよぎりました。


その日は本当によいお天気でした。


お嫁さんは『より愛していないこと』を幸福に感じたのです。




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