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「ゴシック」 ケン・ラッセル監督



世紀末、スイス湖畔に別荘を構えるイギリス人貴族、バイロン邸に美しい詩人シェリーとその恋人メアリー、そうしてバイロンに恋をしているメアリーの妹、クレアが遊びにやってくる。おりしも館にはバイロンの掛かりつけである奇妙な医師がいる。五人は阿片をくゆらせながら退屈を紛らわす様々な不道徳な遊びに興じる。奇をてらった遊戯にも倦んで、物足りなくなったころ、それぞれに怪奇談を作り披露することになる。亡霊を呼び出すという儀式に興じる四人。悪霊が妹の体に取り付き、館は魔物の影に恐怖の渦に巻き込まれる。正体不明の怪物が窓の外に姿を見せめくるめく悪夢スペクタクルが展開される・・フランケンシュタイン伝説に想を得た大胆な芸術的もしくは趣味的作品。

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まさしく耽美的。ゴシック・ホラーそのもの。ワイルド、ラディゲ、ビアズリー、ユイマンス…豪奢で絢爛、快楽・・・19世紀末退廃芸術への傾倒がある。世紀末美術共通の悪徳への愛情、狂気や恐怖感情への賛美がちりばめられ、胎児、骸骨、阿片、自動人形、豪華なディナーテーブル、ヤギ等・・次々出てくる小道具、衣裳、骨董や調度に対するこだわり、ゴシック、異国情緒趣味も徹底されている。観客をとってくったような嘲笑い的な、あえてB級を恐れない豪胆さが非凡な発想から展開され、作品をスペクタクルに彩度の鮮やかさにしている。クレアがベットで眠るシーンなどは、ゆれるカーテンや剥き出した腕の形などは寝台に横たわる美女の絵画の数々を思わす。その豊穣さにおいて満足できる映画。









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