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この世の果て

「高校教師」「家なき子」「101回目のプロポーズ」「未成年」「高校教師」と数え上げればきりがないほど、記録的な視聴率をあげゴールデンタイムを制したシナリオライター,野島伸司。過去の音楽や文学からの引用、タブーとされている表現を安易に扱いドラマ感をあおりすぎるなど攻撃されることも多い作家。それでも持たざるものの目線から貧しさからくる屈辱感や卑屈感を巧みに描き、どうにもならぬ状況をもがき苦しむ弱い人間を力いっぱい表現した作風には心に響くものがある。



野島 伸司
この世の果て

まりあは夜道で事故にあった男を助ける。男は一時的な記憶喪失に陥っているふりをするが、本当は世界的に知られたピアニストだった。まりあとその男(士郎)は徐々に惹かれあう。そうして士郎が連れ戻されようとした時、彼は再びもとの世界に戻ることを拒み、グラスで自分の手を刺す。その捧げられた愛は転落のはじまりだった。逃れられない過去の放火事件、光を失った盲目の妹とその妹に心惹かれる醜い痣を持つ男、士郎を奪い取ろうとする残忍なホステス、・・・やがて士郎は堕落し、覚せい剤中毒に溺れることになる。まりあは母の店で働く男に士郎と別れるよう忠告される、彼には未来が透けて見えるという。「この世の果て」から帰ってきてから・・・。

―第一話の終わりに挿入される詩より


愛しいまりあ、いつか星に願いを込めて

雲から遠く離れた所で君と目覚めたい

悩み事などみんな

レモンドロップスのように溶けて

煙突よりもうんと高い

空の向こうに消えてしまう




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