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パオロ&ヴィットリオ・ダヴィアーニ兄弟 『復活』

2001 伊独合作 

パオロ&ヴィットリオ・ダヴィアーニ兄弟と言えば、「カオス・シチリア物語」を見たときの衝撃を忘れられないが、今回はダヴィアーニ兄弟が敬愛していたレフ・トルストイ「復活」の映画を紹介したい。

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陪審員に選ばれた将校ネフリュードフは被告の娼婦を見て衝撃を受ける。彼女は彼が若かりし頃、叔母の家で使われていた召使でほのかに恋心を抱き、復活祭の夜ついに水からの欲望を抑えきれず関係を結んでしまった娘、カチューシャだったのだ。ところが彼はその翌日カチューシャに100ルーブル渡すと彼女の前から姿を消してしまった。彼女は無実の罪に問われ、裁判上の手違いから有罪判決を受けシベリア徒刑に処せられる。彼はそもそも農奴制に疑問を抱き論文を書く高潔な青年であった。彼女の人生の転落を見て自責の念に駆られたネフリュードフは全ての資財を投げ打って彼女を助けてようとした。最初は頑なに心を閉ざしていたカチューシャだったがシベリアまで共に寄り添ってくるネフリュードフの姿を見て心を打たれる。しかし彼の愛が使命感と贖罪にすぎないことを知っていたカチューシャは彼のことを愛しながらも別の男性と結婚する事を決める。そうして愛したネフリュードフを自分への贖罪から開放しようとするのだった。

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1920世紀にかけての激動の時代、文豪レフ・トルストイ自身、貴族の家に生まれながらに農民と共に土地を耕し、社会の改善を試みた。「復活」は彼の半自叙伝的な作品と言える。

なお、この作品でロシア正教会の冒涜箇所があると指摘され教会から破門を受けている。

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パオロ&ヴィットリオ・ダヴィアーニ兄弟はイタリア出身の映画監督でイタリアの風土に根付いた作品に秀逸なものを残している。ロッセリーニの「戦火のかなた」を見て映画界しており、彼らの映画に対する愛情は作品の端々に表現されている。

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日本では島村抱月の舞台化により松井須磨子が歌う「カチューシャ可愛いや、別れのつらさ~」のメロディが親しまれている。




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