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それから 森田芳光監督

俳優さんにお勧めの映画を聞かれるときはこの作品を答えるとこにしている。というのも演技が素晴らしいからだ。夏目漱石といえば近代小説の中でもとりわけて本当に美しい日本語を使い、大学入試などに使用頻度が高いのもなるほど、頷けるのだが、この作品に出演している俳優陣営はまさに皆さん名演技とはこのことかと頷ける。なんといってもラムネを飲み干すことで思いのたけを伝え、俯き加減一つで堪えきれぬ悲哀を出すのだから。俳優というのが何だか恐ろしいものにまで感じる作品だ。かつ、日本人だけが出来る演技というのがまたいい。

原作は漱石の「それから」。主人公の代助は実業家の父親の金で仕事もせず老婢と門野という書生を置き、書を読んだりする生活に興じる高等遊民である。彼のもとに三年ぶりい平岡という友人が訪ねてくる。平岡は銀行へ就職するもののうまくいかずに転職の相談をしにきたのだ。平岡の妻は昔代助が思いをよせるも若者特有の義侠心で共に譲った思い人であった。その女性、三千代は平岡の作った借金と生活苦に悩んでいる。代助は金を工面するも、たいした工面は出来ずに自分の無力を思い知る。三千代に恋いうる気持ちを隠しながら、それでも就職する気持ちにもなれず、怠惰と、倦怠の中で思いと憤りだけが募っていくのであった。

監督は「家族ゲーム」で一世を風靡した森田芳光監督。代助に松田優作、三千代に藤谷美和子、平岡に小林薫という粋なキャスティング。三者ともに名演。


東映
それから
夏目 漱石
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