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アンリ・ミショー

アンリ・ミショー詩集


ー残酷の国からぼくは君に書く。眠っている群衆の住む「首都」から、君に書く。人々は恐怖の中で関心を持たずに生きている。結末を呼ぶと、地ならしの結末がやってくる・・・高貴な形はもう現れない。人々は身を屈するためにさしのばされた頸を見る。平和は恥辱を持っている・・・

 さらに次のことを知ってくれ。ぼくらはもはやぼくら自身の言葉を持たない。ぼくらの言葉は、ぼくら自身の中に引っ込んだ。確かに生きてぼくらの間をさまよっている口を失った顔がある。

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時々街では、埃でできた何階建かのぼくらの家が、大音響とともに傾斜する。死へと向って走っている役人どもは、相も変わらずおびただしい。(詩「手紙はさらに言う」 抜粋)


アンリ・ミショー(1899~

ベルギー生まれ・医者を志したが放棄し、水夫としてヨーロッパ、北米、南米をまわる。その後、商人、教師、と数々の職を転々とし、22年ロートレアモンの「マルドロールの歌」を読み衝撃を受け詩作を始める。パリに出て詩作を発表、40年ノーベル賞作家アンドレ・ジイドの「アンリ・ミショーを発見しよう」によって広く世に紹介された。37年頃から独自に描いていた絵もアンフォンメル絵画の先駆けとして認められる。麻薬メスカリンを服用しながら、極限状態に見える体験を詩作した。ミショーのポエジーは忍苦を余儀なくされ、閉鎖の中で、抵抗を失い、窒息していくような、夢幻的悪夢の中にある。人々は漂流し、時間軸は溶解し、奇妙な人種の、奇妙な国で、人々は戦い、呼吸困難で、発狂と、悶絶、萎えて、変容を余儀なくされ、打ちのめされ、不確かな中に呑みこまれていってしまう。

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