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俳優陣営6

部屋が夢の島と化し、歩くのすら早足という追いかけられる時期に突入した。劇団員は気の回らない私をいろいろな側面から助けてくれる。なんといっても舞台を作ることが出来るという状況は、人や時間、チャンスに恵まれ、幸運が重なってはじめて出来る大掛かりな作業なのだ。しかも今回、これだけ規模の大きい公演をやれることはあらゆる人間の助けがあってはじめて出来ることで、様々な人々に感謝している。

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副代表で演出助手もこなし、あらゆること雑務を切り盛りし劇団を影から運営してくれている女優が藤京子だ。一緒にやりはじめたころは陰の部分を表現するのに長けた女優だと思っていたが、最近では「陽」の方が粋に演技することが分かってきた。彼女自身、日常的に陰と陽の二面を双方濃く持つ魅力的な女性だ。胸の中に抱えた小さな爆弾みたいなところがあって、その危機性や秘めた様子が演技に透けて見えるところが非常にぞくっとする。努力家で稽古も半端なくやり、他の俳優も立ててあげようとするところがある。常に全体のバランスを見ながら、他の俳優の稽古も見、演出もやってくれる。今では彼女こそレトルト内閣であるぐらいの重要な女優だ。

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「いつか私は月になるの。夜空に浮かぶ汚れ雑巾みたいな、あれになるの!」

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ペルソナは「仮面」とか「役割」といったふうに訳される単語である。文字通りジャスミンの分身の部分だ。この話は恋人を殺してしまった女性が、なぜ私がこうなってしまったのかについて書いた話が舞台上で展開されるという入子構造になっている。ペルソナはジャスミンのその時、声にならなかった声であり、ジャスミンが書いた話を話す語り手である。「顔で笑って心で泣く」なんて言葉があるように人には相反する感情が同居する。その感情の乖離が大きくなればなるほど人は「張り裂けそうに」なるものだ。顔で笑うのがジャスミンなら、泣いているこころを明かすのがペルソナである。

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フラジャイルさをかもし出す彼女の演技に注目だ。






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