刺繍草紙

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オルタナティブって?

「金色夜叉オルタナティブ」のチラシが出来上がりつつあります。
頬杖をついてため息をつきながら、机をコンコンと指で打って待っている締め切り。
原作ものだからと言って甘く見てたら、とんでもない。迷う、迷う、ラビリンス。
ラビリンスは顔だけにしたいところです。

最近はそうでもないけれど、昔痛い思いをした経験から、
原作のある作品はそれに匹敵する厚みが俳優や演出にないといともあっさり駄作になるものです。
というわけでコンセプトから何度も考え直すあまりに、なめくじのような速度でしか進みません。
古典なんで解釈するにも一苦労。嗚呼、ジャンボジェット的速度で進まないと間に合わない。

それにしてもオルタナティブって何?って聞かれて答えに窮しました。
オルタナティブってこんな感じの認識です・・・↓混濁!!

Battles

 


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喪失と獲得と

松本のお別れ会も終わり、もう一人前回「猿とドレス」で初舞台だった上田も劇団を退団することになりました。
長く続けていると・・(長く続けているなという感覚はなかったのですが)失うものが多くなって徐々に心細くなるようです。

先日、4年ぶりの新作という師匠の舞台を観にいった時、再び舞台に求めていたものが何だったか思い出しました。
探しているものがすでに形としてあるという感動と失望感は他のどんな舞台にも見出せないものです。作品はセクシャリティや攻撃性を失っていましたが、変わりに普遍的な静けさがあり、4年という歳月の移ろいを感じました。閉塞・打破・疾走・破壊・墜落・浮遊・・そんなコトバが浮かんでは消える舞台。ちなみに新しく飼っていた犬の名前は近松、作品の振りにも浄瑠璃の仕草もありました。久々に舞台を観てこみ上げるものがありました。

最近、鈴木忠志を観ています。5年前ぐらいに東京でリア王を見たときは、すごいものが展開されていることは解っても同時に形式的で退屈というジレンマでしたが、改めて見直すと本当に面白い。けれども本当に髄から面白いのかどうかと聞かれると面白くないかもしれない、やっぱり突き詰めると解らないのです。それに面白いなんてとってもいい加減なコトバ・・。だいたいTVでサスペンスドラマを見て面白いけれど、本当に髄から面白いのかと聞かれると面白くない。面白いのいい加減なところから本質的なところまで含む領域は多すぎて、随分と曖昧なコトバです。だけど私は今、鈴木忠志に吸い込む何かを予感しているのかもしれません。

お別れ会で若手の人たちが元気でした。
上田は料理の腕を磨いて、店長になると言っていて
尾崎は2代目松本茜争奪戦ゲームで「猿とドレス」の長台詞をよどみなく読みあげ
初夏はルコックシステムを勉強したいと言っていたし、(勉強不足で全然知らないけど確かフランスのマイムか何かのメソッド)私は私で失う運動だけでなく、獲得するサイクルに入らないといずれ負けてしまうのだと強く感じます。







ご来場ありがとうございました

春の雨…夜道を歩いているとアスファルトに縮んだ紐のような干からびたミミズを発見しました。
隠れる土もなく這い蹲ったままで、徐々に水分を奪われて縮こまっていく。
人も徐々に水を失い、空気に返し、やがて小さくなるだけなのですかね。

足下の悪い中サクゴエ・ラボラトリーにご来場ありがとうございました。
主催の短冊ストライプさん、出演者の皆様ありがとうございました。
ミラーボールが二つもある、屋根裏風の小屋で、昔ここで踊り騒いだ人たちが狂騒が聞こえてきそうな
渋いバーでした。東欧の血が混ざったような彫りの深い綺麗なお姉さんがお酒をつくってくれて満足。
近所にもこんな気軽なバーがあればいいな。
作品は反省も多いけれど、また次に繋げていきたいです。
ありがとうございました。

無軌道に

それが劇と呼べる条件について
色々あるけれど、私にとってはトリップ出来るかどうか・・ということだと思う。
もちろん俳優がいて、仮託があり、舞台が1段上がってるとか、暗闇と光があるとか
そういうこともトリップの用件にはなるとすれば、劇場でなされる殆どの演劇は大小なりトリップが
あると言える。舞台上に明かりがぽつんと灯れば、人はそこに何かを見る。

今週末のイベントに向けてだからベタな寸劇を書こうとしたけれど、
どうもトリップが少なすぎるということが納得できなかった。そこで思いついたのがビリヤードの
見えない球とテーブルだ!本当に衝くわけじゃないから球がどんな風に見えるのかは演技と視る人次第
ということになる。・・・見えない球を体感しに来てくださいませ。


2012年 3月23日(金) 20:00開演
※開場は開演の30分前会場JK's BIRD
高槻市城北町2-2 2F
料金前売/当日 1200円(1Drink込み)

http://tanzaku-stripe.com/next.html


不明だけどかっこいいラストシーン!! 見えないボールでテニスをする若者
ミケランジェロ・アントニオーニ「欲望」
無意味かっこいいもしくは哲学的!

http://youtu.be/r9u78vNOvvQ

2人芝居イベント

三名です。
松本引退に寄せて、いろんな方々から惜しむ声、励ましの声と・・・叱咤激励いただきまして
ありがとうございました。やはり松本茜、愛されてるのだなぁとハンカチ咥えて嫉妬。嘘です・・・。

松本引退にも関わらず古典名作に挑戦するこの恐れ知らず、尾崎紅葉・・美文麗句は良いけど、
解らないコトバが多すぎるのは厭・・・無事に撮影も終了し、次は台本締め切りという関所を越える段です。

ところで今週末に2人芝居イベントに出ます。8分のストーリーなのですが、なんと90年代のJ-POPミリオンセラーを必ず使用せねばらないという巨大制約がありまして、結局焼きなおしの折り合いはつかず新作を書きました。レトルト内閣の二人が挑戦するのは・・・なんとビリヤード!!わたくし、ルールもしらないのに「初歩からのビリヤード」的な本を買ってお粗末ながら書きました。ところでビリヤードといえば宮本輝の「道頓堀川」、ハスラーたちの危ない日々を描いたこの映画にときめいて、憧れのスポーツとして神棚に上がっていたわけです。書き上げてからはぽいとほうり出し、二人は芝居と歌とマイムとビリヤードの練習・・・。良かったら彼らの奮闘を観にきてやってください。


2012年 3月23日(金) 20:00開演
※開場は開演の30分前会場JK's BIRD
高槻市城北町2-2 2F
料金前売/当日 1200円(1Drink込み)

キャストイッパイアンテナ / 村松敬介×山本大樹
ハキダメトレイン / 新居達也(Cross Rope Life)×北橋奈実(EVENT-STATION.)
四月馬鹿同盟 / 山本翔太(フリー)×がたがとぐ(フリー)
劇団レトルト内閣 / 福田恵×一宮辰徳
日常ライン / 宮崎真澄×井上誠
東京ガール青組 / 鈴木太海×斎藤智哉
佐々木クラッシャー衣笠 / ヤス子(神戸大学自由劇場)×衣笠梨代

http://tanzaku-stripe.com/next.html

松本茜引退

レトルト内閣において長年重要なポジションを担ってくれた女優、松本茜が引退します。
松本を愛し、応援してくださったお客様、また関係者皆様ありがとうございました。

彼女の演技は安易な喜怒哀楽に媚びたり甘えたりすることなく、台詞や台本に忠実で
非常にストイックでした。簡単なやり方を身につけたり、ごまかしたりすることを嫌い、
遠回りでも必ず「あいうえお」を、一挙一動を粗略にしませんでした。

彼女が後輩に教えている時こんなことを言っていました。
「皆は俳優は只練習がある時に稽古するということではなく、不断の努力の積み重ねだということを知ってますよね?」
一言一句言葉を愛し、台本を最大限信用してくれました。
コトバを重要視するレトルト内閣の戯曲を繊細に表現してくれる女優でした。

根幹的な演出に苦しんだ時は一言の文句も言わず何度でもやり直して支えてくれました。
悩んでいる時「台詞を愛してます」と言ってくれ、本当に救われたこともあります。
松本の姿勢に対し、私の松本茜という女優に対する信頼というものは深いところにあったと確信しています。

松本茜の引退は私自身にとっても、レトルト内閣にとっても大きな喪失です。
ですが、舞台を愛する松本のこと・・・また復帰してくれる日もあろうかと思います。
彼女が残してくれたものを力に今後も頑張っていきたいと思います。
今後ともレトルト内閣をよろしくお願いします。


「水分ーみくまりー」

2月に蛇の足企画に客演くださった山崎彬さんの一人芝居を観にいきました。
久々に演劇を観てもう一度、もう二度観たいと思える作品でした。
堺東にある主水書房というなんとも風流な古民家。庭はこじんまりながらもかなり立派。
二階まで吹き抜けの畳の間にしつらえた水盤舞台で奇妙な置物の飾られた床の間を借景に舞台を組んでいました。

ネタバレになるのであまり書けませんが…
雪国の狩人を描いた親子二代の話で語り手が親から、子から、風景から、女から、と次々移ります。
演じ手は依巫みたいに次々憑依していき、一瞬誰が乗り移ったか分からないのもぞくぞくします。
司田さんという方の土臭さと静寂が交じり合った深みのある脚本の豊かさもさることながら
演じる山崎さんの表現力もすざまじい。
それに侘寂の空間が相俟って観る人の想像力を極限まで引きずり出す舞台でした。

最近、嫌なこと続きで迷いもありくよくよとしていたのですが・・
良いものを見せられた悔しさもあり、力をもらいました。
明日までですが・・是非観に行って欲しい舞台です。残席あるのかも分からないけど・・・
私の論ですが・・演劇表現というのは想像を掻きたてて作り上げる無限の空間創作であって欲しいので
こういう舞台を観ると演劇をしていて良かったと思います。

「水分ーみくまりー」
主水書房
http://www.mondebooks.com/mikumari.html

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