刺繍草紙

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キヨシコノヨル

寒くなりましたね。
大小の蜜柑を机に1列に並べて、それを見ながらブログを更新しています。
年末は思いもよらぬ寒さへの邂逅と、いつも毎年この時期にだけ出逢う慌しさの中の孤独があります。

テロルは毎年イブに練習していますが(誰も予定が入らないため・・・・)
テロルも一曲クリスマスソングがあるんです!練習日にちょっとだけやろうかな!
姫TとS嬢の歌声と初夏のジングルドラムが聞きたいから。

チラシデータ
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ラ・ハラペーニョ

レトルト内閣でエチュードの練習をした。私は過去に学生時代にやったことがあったのか?ぐらいのレベルで初めて参加した。実を言うとエチュードは全然好きじゃない。普段の会話から反応が鈍いのでテンポが遅れるし、時折スピードについていけないという感じがする。観て側としても即興的な何かは音楽即興演奏のあの単純なループに好みが見出されるだけだ。

ところで今回取り組んだのはマイムを表現することに重きをおいたエチュードで、藤が提案したものだった。じゃんけんをしてチームを組んだら、わたしと藤と山崎のトリプルペアになった。私が最初にマイムを提示する係りだったので、バイオリンを弾く人というところからスタートしてみた。反省も含めエチュードを振り返るうちに、その骨組みに肉をつけて物語を考えたのでちょっと聞いてください。

物語 ラ・ハラペーニョ

廊下にダンボール箱が重なって出来たような音大の防音室で私、ことオールドミスはバイオリンを弾いている。私がオールドミスと呼ばれるのは40歳も過ぎてから音大の聴講生になったいわくつきの女だからで、ヒステリック音を出しながらオッフェンバックの「天国と地獄」ばかり練習していた。オールドミスが演奏を終えて部屋を去った後、藤と山崎が変わって部屋に入るとアンティークの風合いがする古ぼけたバイオリンが1台椅子に残されていた。藤と山崎は鰯一匹程度の親切心をわずかばかり出し合って、オールドミスにバイオリンの忘れ物を届けた。

ところがオールドミスはそのバイオリンを自分のものではないという。それは5組の鬼山さんのものだと言うのだ。5組の鬼山といえば、それは踵まである練り絹のような黒髪で有名で、彼女が喋ると誰もその声を聞き取れないことで有名だった。そのバイオリンは100年ものの高価なものでメキシコを渡ってやってきた渡来物ゆえに、奏でるとハラペーニョ的な音がするということだった。

ところで3人、オールドミスと藤と山崎は好奇心からその鬼山さんのバイオリンを演奏してみることにした。藤が恐る恐るFの音をこすると「ハー」的な音がした。次にAの音をこすると「ラー」的な音がした。そうしてF、A、B、B♭、Aを続けて演奏して「ハラペーニョ」の音階をどうにか探り当てられた。山崎はメキシコについて知っていることなど何もなく、想像できるものといえばメキシカンチップスぐらいなものだったので、バイオリンのボディーを人差し指の骨でコツコツ間断なく叩いてはチップスを齧る音を表現した。オールドミスはメキシコといえば荒野の荒くれ者といった西部劇だったのでピチカート奏法で弦を爪弾き、持ち前のヒステリックな響きの中で馬のギャロップを協奏(狂騒)した。かくして3台のバイオリンのための協奏曲「ラ・ハラペーニョ」は作曲された。

それから10年、上海の大通りで三人は再びめぐり合った。オールドミスは上海にある一回りも上の書店経営の老人と結婚していて、藤と山崎はJTBの「上海と蘇州を廻る毛ガニツアー」でその地を訪れていた。山崎は一時期ブームになった「むれない靴下」に関する特許をとっていて、ちょっとした小金もちになっていた。藤は特に何者にもならず、何者かになれる妄想だけをいまだに持ちあわせている美しい中年女だった。3人はオールドミスの書店の隣にある茶館で香りの高い中国茶をそれぞれ2杯飲んだ後、オールドミスの家に寄りあの「ラ・ハラペーニョ」を演奏することにした。
その音は、書店の老人が手に持っていた録音機によって収集された。

それから50年、オールドミスが死んだあと遺品を整理していた息子の孫によって「ラ・ハラペーニョ」は録音機から流された。孫の梁家輝は生まれつき体の弱い子供であるが、「ラ・ハラペーニョ」を聞くとたちどころに踊り始め、毎日汗を1ℓもかき、彼はすっかり健康になったということだった。それから彼が21歳になったころ、近所の化粧品で働くメキシカン娘を見たとたん「ラ・ハラペーニョ」を思い出し、すっかり踊りだしたい気分になり、デートの約束をとりつけたのは1997年のことだった。

あれから100年、メキシカン娘と梁家輝の家に生まれた混血の娘はビロードみたいな不思議な目をしていて、全ての風景と全ての過去をスケッチするような小説が書きたいと楡のテーブルの前で考えているのだった。彼女は構想を練っていたが特に何も思い浮かぶことはなく、ただ小説の表題は父と母の好きな歌「ラ・ハラペーニョ」にしようと考えているのだった。






菊池という

HPがクリスマス仕様になった!ハレルヤ!

菊池凛子が気になります。
普段、俳優で選んで映画を見ることなんかまずないのに・・・菊池凛子が気になるあまり「BABEL」を観てしまいました。「ノルウェイの森」で菊池凛子が直子(主人公の相手役)をやったのを見てから、どうしても凛子(直子)の影がちらつくようになり、その理由をなんだか確認したくなったのです。

春樹が好きな人なら「ノルウェイの森」の直子は、はずせない憧憬のような人。その透明感と複雑さは物語のなかでしか実存できなくて、それは読者の心にこそ住む女だと思う。
その頃の菊池は金髪でとんがった目の勝気そうな女優。明らかに直子じゃない!との春樹ファンの多くのがっかり
にもかかわらず、映画での直子は複雑を抱え、生生しくして、物語ではない一人の人間として演じられ、驚かされた。心象風景の直子と全く違う画面の直子を見ながら、直子の苦悩を直接感じるといった不思議な体験をした。

「BABEL」を観ながら、菊池凛子という女優は瑠璃色のような演技をすると思う。瑠璃は光の方向によって目の角度によって極彩色にもなれば、鈍い汚いどぶ色のような色にも見える。それが瞬時に、様々色合いを変える。ときどき肉色みたいなものも覗かせる。「ノルウェイ」の直子も、「BABEL」の千恵子も距離をぐっと縮めた瞬間遠く離れたりする、時々は醜く、汚れて見えることもある。私は凛子の顔立ちは特に美人とも思わないし、立ってるだけで吸い込まれるような女優が多いなかでは美人とはいえ見栄えがしないとすら思う。俳優の上手い、下手や、魅力は基準もないし、語りにくい、けど本人が知ってか知らずか、こんな不思議な心の打ち方をする女優がいること・・・イメージに染みをつけられたようにじわじわと侵食される。

付けたしだけれど「BABEL」はいい映画だった。私はブリューゲルのバベルの塔をいつも机に飾ってある。奢ること、そして失意すること・・・積み上げまた崩れ、そして二度と戻らないこと。バベルはそんな表情をしている。

千年の謎?

映画「源氏物語 千年の謎」を観にいきました。(ネタバレ注意)

歴史物が大好きなわたし…あ、でも「ネアンデルタール人とクロマニヨン人の終らないバトル」という映画が公開されても絶対観にいかないと思うので、やはり華やかめの平安王朝とか、大正モガ・モゴとか江戸大奥の絢爛な争いとか、江戸のお涙頂戴系心中物語などが好ましい。時の衣装、その衣装さばき、作法、台詞回し、建築、風習…そんなものが画面にうつっているだけで嬉しいのです。

「源氏物語」もそんな私の希望にこたえるべく、十二単の重ねの美しさとか、その床をわたる衣擦れの音とか(衣擦れの音は誇張気味すぎてちょっと興ざめだったが)、帝の前の宴だとか、なぜか陰陽師まで出てきた!式部が描く筆の美しい文字とか・・・うっとり。

映画としての出来はいまいちで、突っ込みどころも満載ではあったけれど・・・。特に陰陽師のあたりはこじつけとしか思えなかった…音楽も少し耳についたし、カメラ回しもドラマとあんまり大差ないような気がした。

最後に藤壺の宮が髪を下ろして仏門に入る姿を失意のうちに見つめる光の君の狩衣衣装はなぜか、ほんとになぜ、ここだけ?かなりアバンギャルドなもので、なぜか墨アートの模様!いいのか悪いのか・・こんなものがあったのか・・・単純にびっくりした!
式部と太鼓橋のようなところですれ違い、現世と物語が交錯するところは、なんだか変・・・。

私の隣の友人はとにかく私が友人を見るたびに眠っていた。その友人のさらに左隣の人も眠っていた。光の君が苦しみをこらえきれず、藤壺の宮のお里帰りを狙って右大臣家に忍び込む重要な場面で降りしきる雨の音と共にくーという不思議な音が、隣を見ると右隣の人も眠っていらした。

六条の御息所はなんと田中麗奈・・どうも気位の高い、教養のある年増の貴婦人といったどれにも当てはまっていなかった。私は田中麗奈みたいな下手うま演技が大好きで、抑揚のない読みとか表情の写らない顔立ちとかが好みで、登場人物の中で一番応援したい俳優ではあったけど、どうもここぞというところで下手が見えてしまい、ああ、これならもうワンテイクとってやってくれ!と悲しかった。
比べ、中谷美紀と東山紀之、真木よう子あたりはさすがの名演だった。東山紀之は藤原一族の権力に取り付かれた色香みたいなものを持っていたし、中谷美紀はもう一色欲しかったけどいつも複雑な内面を宿していて、真木よう子は藤壺の宮の全部を表現していてすごかった。
生田斗真は…こんなものかな・・・という物足りぬ感じだけれど、もっと光の君だから全ての女がその美しさに倒れてしまうぐらいの光線が欲しかったなぁ・・ちょっと寂しさが強調され気味だった。

ってなわけでなんだかんだぶつぶつ言いながら、すごく楽しみました。「源氏物語」好き、「あさきゆめみし」世代には是非。映画好きにはちょっと・・


そういえば、昨日はなんとも怪しい月食が見れました…。

この世をば わが世と思ぞう 望月の 欠けたることもなしと思えば

師走の奇襲攻撃

月が電線と電線の間をはみ出さないように、注意深く夜空を見上げながらほろ酔いで帰りました。
紅葉しつくした葉っぱがが視界にかかって、夜が切り絵のように切り取られてました。
夜は爛々と死について考える研究する時間かもしれません。

ところで食に関心の薄い私が珍しく我侭を言ったので、許諾していただいて、稽古帰りは海鮮飲み屋ということになった。油の乗ったかんぱちやら、焼き網の上で、出汁醤油を足らしてくつくつと泡を吹くホタテを食しまして美味しかった。白子や子供を腹に抱えたししゃもを食べたりして、これを私が食わなければ一体何匹のシシャモがここちよくオホーツクの海をクロールすることになるのでしょう…ま、クロールはしないか・・・。

食といえば最近、前にお手伝いさせていただいた詩吟の家元のお母様から立派な柿をいただきました。どのぐらい立派かというと巨人のこぶしぐらいご立派です。橙色の血色の良いお顔で、我をなんと心得る~というといった態度でダンボールの底に鎮座しております。食べ物の美味しい季節です。

今日は稽古でラーメンズの台本を読みました。ラーメンズの片桐を無礼千万にも片桐ハイリと勝手に勘違いして想像力たくましく本読みしたわたし。情報が間違ってるというか…とにかく存在自体が間違っているのだと思います。

稽古に山本さんが来てくれて、ダンスのステップを教えてくれました。およそダンスに向く資質は何もないのですが、踊ることはわりと好きです。浮かび上がるという行為が昔から好きだったのです。ホッピング、ゴム飛び、トランポリン、幅とび、高とび、逆バンジー・・・・

カツゼツ問題

レトルトの稽古によしもとともしよが自転車キンクリートの「爛漫とか爛漫とか」を持ってきた。久々に台本読みに参加する三名。

私はともしよ、一宮、福田のチームに配属されたのだが、かなり大きい役をいただいた。時代は大正、まさに私好みの戯曲・・・有頂天になって大量の台詞を読んでみたが、これが何かの間違いのもとだった。「淡々と読みすぎる」「呼吸を意識して」「もっと優しい感じで」とともしよに大量にダメだし、精一杯優しく読んだら「聖母と話しているようです」と福田に冷たくダメだし・・・一宮苦笑。

私がやった役は文学の才能を持ちながらにして、生活者になるのを夢見て、結婚しブラジルに渡る大正時代の女性。対して福田は私に嫉妬する文学を志す娘。どちらかというと福田の役の気持ちはよく分かる。生活を夢見るというのは昔より今の方が分かるが・・。斜陽の和子やパールバックの大地を思い出した。

ところでいざ読んでみると舌が全然まわらない。つっかえる、噛む、噛む。カツゼツ最悪。やはり俳優は毎日カツゼツに取り組まないといけないということを身を持って再確認しました。私に松本の半分でも能力があれば!もっと素晴らしい表現力でやれたのに!

しかし「キンクリート」って何だろ?

銀だこ

近所に「築地銀だこ」というタコ焼き屋がやってきた。私はタコ焼き屋になろうかと真剣に検討するぐらいタコ焼きが好きだ。自分については10秒ぐらいしか語れない・・・いや、私なんぞ(ごにょごにょ)・・・が、タコ焼きについては1分50秒ぐらい語れると思う。

うーん、やはり刻みネギに醤油マヨが一番だよねぇ。ネギはシャキシャキの太ネギで白い茎部分9、青い部分1ぐらいの割合で斜め切りして欲しいよね。たこ焼きの直径は15cm以上あった方が中がとろんとしてるよね。タコは明石産が歯ごたえ抜群だよね!冷凍たこ焼きの美味しい食べ方研究中です。等・・・

TBSのドラマ「SPEC〜警視庁公安部公安第五課 未詳事件特別対策係事件簿」…巻物みたいに長いネーミングだ!
・・・で警視庁の特殊捜査班の加瀬亮扮する瀬文の部下が自分が発砲した銃の銃弾を受けて植物人間になるという不可解な事件がおこる。その部下が突入中に「終ったら何が食いたい?」という瀬文の答えとして「自分は築地「銀だこ」のさっぱりおろし天つゆねぎだこ」が食べたいです」と答えている。多分、同一チェーンと思われる…

「築地銀だこ」は混雑を極めていて、…売れなくてたこ焼きを煎餅みたいにカチカチにしながら客待ちをするたこ焼き屋に客をまわしたい・・お兄さんは散弾銃を発射するようにすばやく千枚通しを突き刺してタコ焼きをひっくり返し、やけくそに肥料を蒔く感じで紅生姜やら天カスやらを次々と投入しておりました。レジバイトが半分ぐらい無駄と思われる動きを繰り返し、口をへの字に曲げ、命乞いをする鯉みたいな目で注文を確認にしたり、たこ焼きにソースを塗ったりしていまして、10分以上は待たされたけど、とっても美味しかったです。醤油派の私ですが、油の再投入で外がかりっと揚げ物のようになっているのでソースとかもいけそうでした。

という訳で、特に「築地銀だこ」から一銭ももらっていません。なぜこんなことを書いたのか、これから長い間かかって考えてみます。

明日は初夏の舞台に行く…。


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