刺繍草紙

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静かな抵抗

公演が終わり、保留にしていた事項に追われる三名です。楽屋で呑気に差し入れの饅頭を食っていたらこんな目にあうんだろうな・・・。部屋を片付け、読まなければいけない本に目を通し、いくつかのテキストを片付けました。まだ片付いてはおりません、なんならば部屋も再び散らかりました・・・。神様、仏様、ダスキン様!

話は変わりますが、最近、ドラマーの知り合いが増えました。ドラマーというのは音楽全体の配置を司る指揮者的側面を持つからか、全体のことに目の届く方が多いようで、音楽の領域を超えて話せる方が多いように思います。そんな素敵なドラマーさんが、「三名さんにぜひお勧めしたいんですよ」と映画を紹介してくださいました。「『ストリートオブクロコダイル』といういうんですが…」・・・「あ、それ観たいと思ってました!TSUTAYAになくて断念していました」。「YOU TUBEにあがってるんですよ」「そうなんですか!」というわけで、『ストリートオブクロコダイル』観ました。

良かったのでここで紹介します。シュワンクマイヤーを想わすポーランドの鬼才アニメーション。乾燥と肉感と陰影、五感を刺激しまくる映像美!皆さんもぜひ観てみてください。そのドラマーさん曰く、政治的な意図があるのだとか。この時代のポーランドやチェコの東欧諸国は複雑な政治情勢に見舞われて、私の好きな「存在の耐えられない軽さ」や当時の演劇「死の教室」なども複雑な政治情勢が覆いかぶさっています。当時の芸術は表現の抑圧にさらされ、表面的上は隠しながらも作品の中に重圧と反抗を持っています。「沈黙の抵抗」はアートの役割かもしれません・・・というようなことを思いながら観ました。

↓映画後半部分です


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全日程終了いたしました

全日程終了いたしました。
多数のお客様にご来場いただきましてありがとうございました。

打ち上げからの帰路で個人タクシーを拾って帰ったのですが、
白髪の品の良い運転手が朝の大阪を爽快に車を廻しており、
梅田再開発エリアの高層マンション建築現場のエリアを過ぎる時に私に話しかけ
「お客さん、このマンションはね、一番お安い部屋で8000万~なんですよ!8000万ですよ!
その辺りに良い家が一軒持てますわねぇ。一体ぜんたい誰が買うんでしょうなぁ」
そして運転手はそこでひとしきり黙り
「私だったらね、その金でヨウロッパなどへ行きたいですなぁ。アテネ文明などを追及しに」
などと喋っておりました。
タクシーに乗って朝の白む新御堂が悠久アテネまで連れていってくれるような不思議な気持ちがしました。

というわけで、(どういう訳だ・・・)今後ともよろしくお願いします。

初日無事終了

レトルト内閣、十周年公演「猿とドレス」の初日、無事終了致しました。
足元の悪い中、お越しくださいましたお客様、ありがとうございました。

久々に自分自身が納得できる舞台が作れたように感じています。
膨大量のきっかけにテクニカルの必死の仕事があり、俳優の執念深い練習量と技術があります。
でもそれも何も、自分の戯曲や演出が他者の想像をどれほど越えていけるのかという前提が
あるので本番前はいつも恐怖に足が震えてしまいます。
昔は俳優と演出、台本の間に齟齬が多いといわれたレトルト内閣ですが、今も試行錯誤はあるものの、
作品に仕上げる段階において、齟齬は少ないように思えます。
ふと考えると「猿とドレス」は今までのどの戯曲にも近くありません。こういう挑戦を受け入れてくれた
俳優やテクニカルを誇りに思います。

さてそんな力作の「猿とドレス」ですが、明日以降のお席もまだ空きがございます。
ぜひ、ご来場をお待ちしております。

猿とドレス公演間近

口内炎と共存中、三名です。今朝、自転車をこいでいるとトランクス一丁で小太りの白髪交じりのおじさんが、側同の柵に乗っかり車道に乗り出さんばかりにして車が走ってくる方に手をかざしているのです。すわ、不審者!とばかり遠巻きに彼を避けて追い越そうとペダルに力を込めたその時、彼の左手が私の眼に飛び込んできたのです。なんと彼の手には知性の光、文庫本が!その深遠なるぺらぺらの紙きれにより彼は不審者から一気に朝の詩へと変貌を遂げたのです。恐るべき力、文庫本。皆さんも不審な行動をとらなければいけないときなどには、ぜひ文庫本を片手に持つことを強くお勧めします。

さて、いよいよレトルト内閣「猿とドレス」の本番が近づいてまいりました。昨日、俳優に「猿とドレス」とはどういうことかと聞かれました。多分、皆さんが想像した通りと思いますが「猿とドレス」とは「人間と衣装」ということです。べたですけどね・・・。裸になればただの黄色い猿が、サテンや絹やらのひらひらしたものでドレープをつくり、波打たせ、あちこちを切ったり結んだり、垂らしたりしながら、赤や青や黄金色のとりどりの宝石などをつけたりしてちょこんと座っているさまは大変滑稽だなということです。

だけど衣装とはいったいなんなんでしょうね?「デザイナー」と「コピー」をテーマにすると決まった時から、ただデザイナーという職業のことだけでなく、「着る」ことや「装う」ことの根源的な意味について考えながら戯曲に取り組みました。それは「演じること」や「存在すること」に広がり、ちいさな猿が大きな他者との間で絶え間ない自己是認と自己否定を繰り返していくことではないでしょうか?それは何かを纏うことで存在することの大きな怖ろしさから逃げているアダムとイブの姿に帰結していくように思えます。


長く稽古をしてきましたが、ふと気づけば初心から逸脱してばかり…今初心(戯曲)に帰り練習してます。素敵な作品になると思いますからぜひ足をお運びください。劇場の中の唯一のあなたに向けて作品を作ります。


劇団レトルト内閣10周年記念公演第2弾
『猿とドレス ~誰カガワタシヲ盗作スル~』

■あらすじ
人呼んで「パクリの神様」
コピー専門のファッションデザイナー・沢草凜花。

念願かなってオリジナルブランドを手にしたものの、
デザインが湧かずノイローゼな日々。
オリジナリティの脅迫、覚えのない盗難事件、日に日に凜花そっくりになる隣の女――

パクったのか、パクられたのか、「私」の境界はどこにあるのか、
エレガンスロックに乗せて迷走するシアターテロ!

■猿とドレス特設サイト公開中『(PC推奨)
http://www.retoruto.com/sarudore/
■日時
2011年9月16日(金)~18日(日) 全5回公演
16日(金) 19:30
17日(土) 15:00/19:00
18日(日) 13:00/16:00

■チケット
前売り2800円 当日3300円 全席指定/税込 
2011年7月16日(土)発売開始

■会場
ABCホール
http://asahi.co.jp/abchall/

■脚本/演出/音楽
三名刺繍

■出演
松本茜 川内信弥 よしもとともしよ 藤京子 福田恵 初夏 山崎友梨
佐伯雄司 一宮辰徳 井原正貴 上田新佑

ゲスト/上田剛彦 有北雅彦(かのうとおっさん)

伊藤えん魔 ※9月17日(土)15時公演のみ出演

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