刺繍草紙

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心は1億光年先

妹が南米を旅行している。先日、マチュピチュの写真を送ってきたかと思ったら、今はボリビアのウユニ塩原にいるらしい。昔読んだ本で、スーザンソンタグが「1日に1度は心を遠くへ飛ばして、この世界に毎日を1ドルで暮らしている人や、電話を持ったことのない人の生活などを考えてみなさい」と言っていた。そんな風にしたいと思うけれど、目前のことが鬼の形相で迫るものだから、ふと気づくと魚眼レンズで小さな隙間を覗きながらあら捜しをしている。生活は自由ではないが、心はいくらワールドワイドでも良いというのに。とにもかくにも窮屈なものである。

かのうとおっさんの、ゲスト有北さんが「猿とドレス」を紹介してくださいました。有北さんは衣類をきちんと畳みます。小さな言葉にも必ず耳をかたむけてくれます。台詞も細かいところまで丁寧に読んでくださいます。それでいてこの面白さ…。すっかり癒しキャラです。


http://www.retoruto.com/sarudore/trailer.html

そんなわけで「猿とドレス」の稽古は山場にかかりました。これは存在不安の物語です。「どこにいて何をしているのか分からなくなる」という台詞があります。次第に失っていくワタシと獲得していくワタシの間の隙間を泳ぐことは怖いことです。

自叙伝などは、何べんでも書き直し(消しなおし)できるし、過去の体験なども、再生をかぎりなくくりかえすことができる。できないのは、次第に輪郭を失っていく「私」そのものの規定である ―黄金時代―寺山修司

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盆は里帰り

暑いですね。盆なので、祖母の家に参りました。昔は迎え火、送り火なんかして、仏様のお膳を3食、3膳用意してやっていたものですが、さすがに祖母も身体が昔ほど自由ではなくなり、仏前はシンプルなものでした。それでも仏花やら果物やら、提灯を灯したり、お仏壇から仏様の気配が漂うようで、可愛がってくれた祖父が帰ってきてくれたような気持ちになるものです。

幼い私を可愛がってくれながらも厳格だった祖父を思い、今の自分の姿などに頭を垂れる気持ちです。祖母は耳が遠くなったり、足腰を弱くしたりしながらも、ご記憶の方はわたしなどより明瞭で、母に自身の系図などを説明しながらも、いとこや甥、姪の名前まで鮮明で、○○家の長女、誰々は琵琶湖の方へ嫁ぎ、その長男は独り身であり、家督を継ぐために次男の三男と養子縁組したもののその後、不仲になり・・・など朗々とご説明されていて、感心しました。

最近、なぜか自分のルーツが気になります。父や母があまり話してくれなかった系譜を親戚筋などから聞くと興味深いです。

父方の祖父母は亡くなっておりますが、その系図はなんと江戸時代からあり、駿府から殿様に従って紀州に入ったなどという記述もあるらしく、驚きです。かといって本家という訳でもなく、血筋的には本家筋にあたるものの、曽祖父が身持ちが悪く勘当されたりなどして、分家筋になってしまったようです。父は6人兄弟だったものの、女の子ばかりが末に生まれ、現在名前を継ぐ男の子のはたった一人になってしまいました。

母方の方も祖父・祖母ともに和歌山の系図ですが、お二方ともそれほど良家の出という訳でもなく、祖母に尋ねれば軍部に買い上げになる前は家に沢山の土地があったと話されていて、もとは百姓だったように思われると仰ってました。祖父は一代でご成功なされたようで、広い土地も立派な家も一代の力でお立てになったようです。

長い系譜を思えば芥子粒のようなわたしです。いつか自身のルーツを語れる日が来るとよいと思います。

さて盆も終わったところで「猿とドレス」に取り組んでいます。ホラー演出など研究しながら、演劇などにうつつをぬかす私に対し、家族からの心配が頂点に達し見合いの話などを薦めてこられたことが気になります。





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