刺繍草紙

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都会の夏の夜

「ソファー」が欲しくてたまらない。

これが「自由」が欲しくてたまらないなら絵になるのに。

こんな発言、洒落にならぬ人がこの世界に五万といるので冗談にも注釈遠慮がいるような・・・心弱い。

まぁ、絵になろうがなろうまいが一向構わぬといえば構わぬのだが、それなれば部屋は散々に散らかっていることだし。「ソファー」にもたれて随分長く生きてしまったなとか、そういった類の疲労の卵を抱えてうとうとしたい。若いときから年寄りみたいと言われてきたけど、(僕は20歳にして年老いた~って歌詞をつくったぐらいだ)、帰り道に餃子とビールを買ってしまうおじ様の疲労が分かるようになってきた。疲労にも色々種類があるのだ。


中原中也「都会の夏の夜」


月は空にメダルのように

街角に建物はオルガンのやうに

遊び疲れた男どち唄ひながらに帰つていく

―イカムネ・カラアがまがっている―


その唇はひらききって

その心は何か悲しい

頭が暗い土塊になって

ただもうラアラア唱ってゆくのだ


商用のことや祖先のことや

忘れているといふではないが、

都会の夏の夜の更―


死んだ火薬と深くして

眼に外燈の滲みいれば

ただもうラアラア唱ってゆくのだ




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ピナバウシュ「フルムーン」

好きなもの

解釈を拒むもの。

答えが決して一つではないもの。

ちょびっとだけ怖いもの


好きな単語

「よりによって」「無責任」「支離滅裂」「酔いどれ」「それがどうした」「なんちゃって」「あ~、無理無理!」


ピナバウシュを見に行った。劇団員の藤を無理矢理拉致って・・・

「絶対面白いから」

といってはじまり

「チケット買ったから」

で強行突破して


そうして

「なんだかなぁ」

「それで、何?」

「ちょっと口笛吹いてみる?」

「昨日は絶望について、今日は幸福について考えてみました」

「衝動、飛沫、反動」

みたいなピナを見た。

それから、大変感動した。


現実的に言えば、高額のチケット代が全く惜しくなかったし、舞台を見て久々、麻薬を飲んだような気分になれた。瞬間、宇宙旅行できたのだから。

非現実的に言えば、不思議の国のアリスになれたし、孫悟空になれたし、眠れる森のお姫様になれた。



答えは要らないが拒絶はいるだろう。

指針は要らないが、彷徨いはいるだう。

何者にもならないが、演技はするんだろう。


「解釈を拒むもの」


常に、あらゆることは覆されるべきで、私達は何かを覆したくてうずうずしている。

靴箱にれんげ草、冷蔵庫に赤い櫛、テレビに蜂蜜バター


演劇とは「転覆」である。ビバ、ピナバウシュ!



※関西のアート筋が結集したこの公演。見たことのアル顔もちらほら、批評家連、ダンサー、演劇関係者。ラストはスタンディング。みなさま終わった後はトカゲが顔にはりついたようなにこやかな顔をしておりました。ネットで検索するともっとましな感想が出てくるはずです。でも、私は見てません。これを見たらなんだから他の人の感想なんてどうだっていいという気分になれたのです。


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