刺繍草紙

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全日程終了ありがとうございました

本当にありがとうございましたの一言。見に来ていただいたお客様方、本当にありがとうございました。

朝からというか千秋楽二日前ぐらいからなんとなく一人で黙っていると意味もなく泣けてくる。このメンバーたちと、このキャラクターたちと別れるなんて茫然自失の喪失感・・・。舞台は本当に一瞬の消えもの。久々にこんな気持ちを味わった。この「楽園狂想曲」は半年以上の準備期間をかけ書き上げた作品で、キャラクターへの思いもひとしおではない。


主演のジャスミンとペルソナの稽古


レベルが高く、向上心の強い俳優達に恵まれ、大勢のスタッフたちに支えられ、劇場や企画のスタッフがたにも強力にサポートしていただいた。本当にありがとうございました、感謝と感激と寂しさで一杯です。



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明日はいよいよ千秋楽

いよいよ明日は楽日。様々な人々と、そして自分の作ってきた様々な表現やキャラクターと離れることが信じがたい。今回は、もうこれで最後というぐらいの覚悟でやってきたから終わって一体どうなることやら、本当に呆けてしまいそうだ。明日は本番立て続けで、ばらし、打ち上げ、と続く。最後一日、悔いのない最高の舞台を作れるように俳優一同、スタッフ一同お送りするつもりである。受付に立ちお客様の晴れ晴れした顔を見ていること、演じたあとの役者のやり遂げた顔を見ていること、本当にこんな幸福を味わうことは稀である。日曜日の回のみ残席が僅かに残っている。是非、ご来場くださいませ。





三日目、無事終了しました




舞台美術デザインより


三日目、無事終演いたしました。多くの方にご尽力いただいた舞台、感謝の気持ちに言葉尽くせません。三日目は比較的段取りなども落ち着いて若干俳優の演技に安堵が広がってしまったので、今日からまた攻めていこうと思います。悪い席でのご観劇になってしまったお客様、また入場が止まらず開演が延びてしまったことこの場を借りてお詫び申し上げます。


受付にたってお客様一人ひとりのお顔を拝見していると、感動が表情にあらわれているような時には本当に嬉しく思います。楽日に向けて更にパワーアップした舞台をお見せできるようスタッフ、俳優一同励みます。



今回、必志組の作演公演出をされている非常に魅力的な女性制作チーフがお誕生日を迎えられたので皆でケーキをいただいた。生まれてきてくれてありがとうとまでは大げさだろうが、魅力的なメンバーとの一期一会に感謝したい。




2日目終了!



お蔭さまで無事二日目を終えることが出来ました。1日目、2日目ともに多数の方にご来場いただきありがとうございました。桟敷席、また端の方の席でのご観劇となったお客様には深くお詫び申し上げます。また開演おしましたことも重ねてお詫び申し上げます。


途中PCがぶっこわれてブログの更新が滞ってしまいました。本日から再開します。

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今回はレトルト内閣史上最大に力を入れた作品であり、舞台、音響、照明と、映像、俳優ともに全てに妥協のない作品となっております。チケットも好評のうちに日曜日を除く、全席完売状態です。日曜日に来ようと考えておられるお客様は是非はやめのご予約をお願いいたします。

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俳優のテンションの上がり方が本番になって一気に高まり、稽古場では一度も見たことのないリアルな演技、感情の機微の浪打に私自身が驚いています。アンケートの方も好評いただきありがとうございました。是非、もう一度見に行きたい、今から見に行きたいという方は日曜日の昼、夜回に是非ご来場くださいませ。

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以下 アンケートより抜粋

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・ペルソナが喋るたびに涙が出そうになり大変感動しました。

・映像の使い方に驚きました。こんな使い方も出来るのかと参考になりました。

・2人の刑事の演技が素晴らしかったです。さすがです!

・色々な複線が最後に一つにからまって、非常に面白い舞台でした。ドキドキ・ハラハラしました。

・歌がすごくよかったです。主演の人の歌声が凄い!ペルソナも上手でした。

・単純に楽しむだけでなく、考えさせられることも多い舞台でした。また見にきます



俳優陣7

「お前・・・道端でパン食うなよ・・・」
「悪い、これアタシのスタイル!」


有留由布子演じる福田氏のイメージは洗いざらしの鮮やかな緑のTシャツが空にはためくという感じだ。コントラストが鮮やかで、キリリとしている。とても素直で、回転がはやく、瞬時の判断が素早い。私のように捻れた性格で、アメーバー状に溶けていく思考回路を持つ人間は、彼女なんかに憧れてやまない。演技も鮮やかなドリブルとシュートを決めてくるイメージで、表情をくるくると動かすさまは、モンパルナスに住む女の子のようにっぱりしたコケティッシュだ。



演じる有留由布子もそんな彼女のイメージを引っ張ってきた女性である。道端でパンを食べたり、ボクシングジムに通ったり、自然保護運動に勤めたり、単独行動派であり、どこにもよりかからない媚びない凛とした女性だ。有留は刑事にヒントを与えながら事件を推理し解決していく。私はある部分、こうなりたいものだという憧れを込めて有留由布子を描いている。月食病という崩壊したい、浸食されたいという依存的な病の蔓延の中で、有留のような相反する独立心の強い女性がいることは重要だ。ものを描くときは必ず他の側面を組み入れないと、当の表現したい部分は浮かび上がらないと思うからだ。


彼女は俳優会議で「有留はカスタネットを勢いよく鳴らして舞台に色を染めるような役だと思います」と語った。なんとも子憎な表現だ。





俳優陣営6

部屋が夢の島と化し、歩くのすら早足という追いかけられる時期に突入した。劇団員は気の回らない私をいろいろな側面から助けてくれる。なんといっても舞台を作ることが出来るという状況は、人や時間、チャンスに恵まれ、幸運が重なってはじめて出来る大掛かりな作業なのだ。しかも今回、これだけ規模の大きい公演をやれることはあらゆる人間の助けがあってはじめて出来ることで、様々な人々に感謝している。

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副代表で演出助手もこなし、あらゆること雑務を切り盛りし劇団を影から運営してくれている女優が藤京子だ。一緒にやりはじめたころは陰の部分を表現するのに長けた女優だと思っていたが、最近では「陽」の方が粋に演技することが分かってきた。彼女自身、日常的に陰と陽の二面を双方濃く持つ魅力的な女性だ。胸の中に抱えた小さな爆弾みたいなところがあって、その危機性や秘めた様子が演技に透けて見えるところが非常にぞくっとする。努力家で稽古も半端なくやり、他の俳優も立ててあげようとするところがある。常に全体のバランスを見ながら、他の俳優の稽古も見、演出もやってくれる。今では彼女こそレトルト内閣であるぐらいの重要な女優だ。

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「いつか私は月になるの。夜空に浮かぶ汚れ雑巾みたいな、あれになるの!」

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ペルソナは「仮面」とか「役割」といったふうに訳される単語である。文字通りジャスミンの分身の部分だ。この話は恋人を殺してしまった女性が、なぜ私がこうなってしまったのかについて書いた話が舞台上で展開されるという入子構造になっている。ペルソナはジャスミンのその時、声にならなかった声であり、ジャスミンが書いた話を話す語り手である。「顔で笑って心で泣く」なんて言葉があるように人には相反する感情が同居する。その感情の乖離が大きくなればなるほど人は「張り裂けそうに」なるものだ。顔で笑うのがジャスミンなら、泣いているこころを明かすのがペルソナである。

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フラジャイルさをかもし出す彼女の演技に注目だ。






俳優陣5

リポDが欠かせない時期に突入した。体調を管理しないと余計に効率が悪いので、2時には就寝し、4時間は必ず眠り、朝早起きして演出や音楽の仕事をするというサイクルを保っている。朝早く起きて「月食病」のことを思い巡らしたり「このままひき殺して~♪」というなんとも傾いた曲をアレンジしていたりすると、健康と不健康が交錯してくる。春樹が書くことに耐え得る強靭な精神力を培うためには健康的な生活をする必要があると言っていたが、確かに・・・。夕方起きて遊蕩耽り、酒を片手に灯篭一つ執筆するなんてデカタンスは昭和の遺物かもしれない。今はPCを駆使し、才能よりセンス、努力より回転のはやさ、バーチャル空間の操作、整理能力、処理能力とか・・そんなものがあらゆる部分に求められているのだろう。


というわけでそんな能力に長けた、レトルトの代表を紹介する。プロデューサーであり、俳優でもあり、デザイナーでもある川内はレトルト内閣を牽引する存在だ。常に二人三脚でやってきたので、大喧嘩もするし、言わなくても分かる心安い人間だ。私が舞台に関わっていられるのも彼のおかげである。俳優としては一番演出的な目線を持ち、芸暦長く、冴えたリズム感覚で感情の緩急を操ることが出来る。あまりにマルチに出来すぎるため、器用貧乏であると本人は言っているが、舞台に対しての全力のこだわりがある。今回の公演が非常に大掛かりな公演であり、質の高いものに引き上げられているのは彼の妥協ない姿勢にある。


彼の演じるジャスミンの恋人役、東野夕空は自らの理不尽な感情に打ちのめされていくキャラクターだ。夕空は自分の感情を整理して抑制することができない。怒りや重さに理由の探し出せないキャラクター像は現在に生きる人間のノイズ化された思考回路を表現している。彼は理由のない焦燥にかられ、深みのないゆえにもっと暗い絶望にかられ、時折襲い掛かる思考の伴わない鋭い感覚の喜怒哀楽に振り回される。ジャスミンへの愛に同居する重みを見つけるがそれに抗するでもなく、ただ押しつぶされていく。その重さは彼に身勝手な行動をとらせ、ジャスミンや咲岡を傷つけていく。彼は確実に蝕まれていくのだが、彼のかかる「月食病」は恋愛における病であると同時に、ノイズ化された現在の病の比喩でもある。音楽家になれなかった音楽家くずれである夕空。誰をも愛しきれなかった夕空、人生は墓を掘ってそれに飛び込むだけだの期間と思っている夕空、「パラダイス」という映画を撮りたいと考えている夕空、彼は自分を表現する矛先を失って瓦解していく男である。

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夕空    ずっと二人でいたい。ジェットコースターに有り金はたいてゴールなしで絶叫しつづけるようにさ。デザートの後には食前酒、朝が来たら雨戸閉めて夜のまま、ダンボールで月くりぬいて壁にかけてずっと夜。新聞が来たら毎日13日の金曜日に書き直す。遠くから君を欲する:会いたい:夕空

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俳優紹介?

月のあばたに憔悴の文字を浮かべて見える日々だ。強さのない弱さなんてまるで美のかけらもないと自嘲しつつ、もんどりうって不確かさの聞こえるベットに眠る不安に日々に犯される。本番前というのは本当に打ち上げ花火の発火音のような重みが耳の奥に聴こえるものだ。


仏蘭西の友人から葉書が来ていた。見に来てくれるというので本当に嬉しい。海の向こうからどんぶらこと手紙がやって来るのって奇跡みたいだ。見に来てくれる人たちに答えられる舞台を作らなくてはいけない。プレッシャーだけが幅をきかせる有様だ。


というわけで久々に更新して俳優紹介の続きをする。上田氏は今回の目玉のゲストだけど、私ははやくもこの人と知り合えたことが嬉しい。最初は案外に普通の方だなと思ったのだが、知れば知るほど興味深い。洋服をこの上なくキチンと畳む、ホッピングみたいな動き方をする、人前でものを食べない、膝はそろえて座る、目を見て話を聞き、必ず頷く、30分自転車をこいで稽古場にやってくる、なぜかリュックを胸の側にかける、不安になると捨てられる子犬のような目をするので可愛らしい。上田氏の癖拾いに興じてしまう私だ。上田氏の演技とか話し方とかに何かが見えるなと思っていたのだけれど、それは何かと考えたら石ころのようなものかなと思う。道端に転がっていて、思わず拾ってポケットに入れたすべっこい石ころ。アスファルトに光るオレンジ色のビービー弾の弾とか、お気に入りのロックバンドのステッカー、癇癪、好奇心、疼き、いたずら心、茶目っ気、とか・・少年時代の憧憬がインテリジェンスに包まれてあるのが見える。そういうものが目の奥に見えるのでドギマギする。今回の出演者は上田さんだけじゃなくて、他にも憧憬を持った人が多いなと思う。有留役の福田氏とか咲岡役の山本氏とかうちの座長なんかも、私なんかこの澄んだ人たちに比べて濁った泥水みたいで、あぁ嫌だ・・・・


上田氏の演じる黄泉わたるはアクションペインティングを見た衝撃からイメージして作ったキャラクターだ。たたきつけた後の飛沫とか滴っていく塗料とか、擦れ目、破れ目、切り目、衝動、発熱、脱糞、倒壊、嘔吐、情欲、憤怒とかそんなものが感じられる役にしたいなと思った。正直、舞台でこんなキャラクターを作ったのははじめて。

どうして作ろうと思ったのかはわからないけれど、散文に描くときどうしても必要なキャラクターとして登場した。収まりのつかないことを欲しているのだと思う。もしくは収まりのつかないというものの存在が明白に迫りだしたのかもしれない。この収まりのつかないものの存在がないと収まらない舞台にしたいと思う。言葉にすれば破綻だろうか・・・上田氏がこの役をやってくれることが嬉しい。でも、今回よく知って、またやる機会があるなら、上田氏には夜叉ヶ池の姫のような役をやって欲しいかな。


あと二週間、頭は痛むし、お腹も痛むが・・・たとえ泣いても笑っても。



ラジオやテレビにでているので、見てあげてくださいませ。彼の目をみればもれなく2ミクロンの☆が飛んできます。





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