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俳優陣?

御手洗刑事 「『どうでもいい』・・・なんてのは大好きな言葉ですね、ブルジョワの搾取的香りがする。芝居の幕切れのセリフのようだ、『どうでもいいよ・・・』なんてね」





生粋の日本文学科出身、卒論は「源氏物語におけるもののあはれと月の満ち欠け」・・・川端を愛し、酒を飲み、意外にナイーブな感性を持った新宿警察捜査一課、 べテレラン刑事、御手洗役を演じるのは二宮修生氏である。いつか一緒にやりたいと思っていた方だったが、ついに念願かなってご出演いただけることになった。


スチル撮影時から表情作りに四苦八苦する俳優陣をしりめに、次々と表情の引き出しをあけ、早速の貫禄を発揮した。稽古が開始すると、美味しいところは全部食べていく感じで、ろうたけた演技はシーンに深みを出してくれる。刑事が感染センターを疑いだすシーンがあるのだが、思惑が幾重にも錯綜する感じで、まさに演技を楽しめるシーンになりそうだ。


経験豊だが、奢ったところはちっともなくむしろとても謙虚な人柄だ。演技に対して余裕があり丁寧なのはさすがで、辻褄があわないところなどは丁寧に聞いてくる。一緒に酒を飲むと、アングラ話に拍車がかかり、泉鏡花から寺山、唐、佐藤と当時の前衛たちの華々しき時代や舞台の魅力をトクトクと語ってくれるので楽しい。以前、鏡花の高野聖をやったとき、観に行かせてもらった。私も彼らの時代が大好きだ。だいたいは奥さんも一緒にのみに行くのだけど、彼女にも本当にお世話になっている。稽古がはじまるとつい目先のことに目が向いてゆっくり演劇を見つめるどころではないのだが、またゆっくり飲みにいきたい。



ちなみに明日から本番を迎えられる。日本でも大ヒットとなりドラマ化されたダニエル・キイスのアルジゃーノンに花束をのアレンジ版らしい。私も本を一気に読み干し、哀しい気持ちになった覚えがある。


「迷い猫」 綺想舎人魚亭 ピッコロシアター中ホール

28日18時30~ 29日13時30~


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レトルト内閣 「楽園狂想曲」

特設サイトにてPV配信中。チケット好評発売中。

ご予約はこちらから

http://www.retoruto.com/rakuen/
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音響

多忙極めて、舞台の方につきっきりだが、昨日は久々にバンドの練習があった。かれこれもう1年ほど練習を重ねていて、オリジナル曲も6曲目に突入した。冬には初ライブをすべく励んでいる。バンドをはじめたことで音の厚みやバランスに対する意識が変わってきた。以前は全打ち込みでPCで作っていたのだが、音の感じが気に入らなくなり、手引きなどでシンセを使って音の重層を出そうとしている。




愛用のシンセ姉妹

今回は主題歌あわせ、数えてみたら十数曲あり、まだまだ加える予定だ。このほどリハを見にきた音響のShinomyも音に力を入れていることを察し、ドラム体にエコーをかけたら等とより専門的なアドバイスをくれている。今回は「音の洪水のようにしましょうか?」との提案を受け、さらに強化している状態だ。Shinomyとはちょうど当劇団が音に力を入れ始めた頃から一緒にやっている音響さんなので気心が知れているし、苦労もしてきている。無理難題も聞いてくれ、すっかり頼れる存在だ。


小劇場はどうしても既成の曲に頼ってしまう傾向があるため、舞台のDVDを出す際や舞台化の際にも著作権にひっかかかって販売出来なかったり、著作料の請求に悩まされたりという事態が発生していて、今後大きな問題に発展してきそうだ。今回、完全オリジナルに徹するのはそういった問題もある。歌は三曲、サントラとして20曲弱。「楽園狂想曲」の音の洪水を是非堪能してください。


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レトルト内閣 「楽園狂想曲」

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俳優陣 2

ジャスミン 

「私しあわせよ。求められた証が体にあるなら::あなたの触れた場所に出来た痣なら、それはあなたの温度の痕で、私の体に灰色の月が宿る。そうよ!私は月になるわ!」


主演のジャスミンは難役だ。この舞台自体の意図する観念的な部分を表現するのが難しいのと、普通の女の子であるという設定が難しい。普通ということが何をさすのか、そういった状態は存在するのかは別として、普通であることを華を添えて舞台用に演ずるのは大変だ。



戯曲意図と演技と演出と間に多くの齟齬が存在するので噛み砕く作業が大変だ。彼女は能力の高い俳優だが、まだ2回目の共同作業なので身体やタイミング、演技のやり方などの要望を伝える作業が多く必要だ。一見無駄に見えることでも、徒労は大切であること思う。


松本氏は声がすっと響き、それに情感をのせることが出来る。朗読なんかをやらせると実に素敵だ。むしろ主役のジャスミンという女性があまり喋らないキャラクタ―ことは彼女の足を引っ張っているぐらいだ。ダンス経験を生かしてオープニングのダンスの振り付けもやってくれた。アラビアンスケールなどを入れた、少し変わった風味の音楽にその意図うまくを汲んだ振り付けになっている。非常に努力家で勤勉、舞台に対する愛情も深い。私は確実に彼女に持っているもの以上の力を期待しているし、そうしてくれるであろうことは堅い。



昨日から細かい演技指導が始まった。演出補佐と力のある俳優らで分担しあってシーンを補完し完成度をあげるための底上げを図る。演技指導なんて商業化された演劇では決してやらないだろう。幼い頃から演技はもとい歌にダンスに鍛え上げれ選ばれた身体とは根本的に違う。所詮はみんな下手なのだ。けれど、こんなことを言うと勘違いされそうだが、小劇場の俳優の良さって欠点であり、妙にねじれたロック魂ではないかなと思う。セックス・ピストルズだって演奏はたいがいだった。だけど確実に人の心に訴えたし、人のこころに革命や暴動を起こした。それは悲鳴だったし、爆発だったし、苛立ち、不条理、反抗だった。私は時折、あまりうまくやらないようにと言う。何かをなぞらえたような空言の綺麗な演技では歪が見えない、下手で結構。それより静かに爆発し、苛立ち、革命し、反抗しなければいけない。こんなことを言うと意味の分からないという顔をされてしまうのだけれど・・・



クリエイティブ・スパイラル企画

今作品は芸術創造館のプロデュースによる公演、マンスリーシアターの一つであり、もう一つはクリエイティブ・スパイラル企画という企画の一つでもある。楽園狂想曲のもとになった膨大な散文があり、その散文を三つの団体が表現手法を変えて取り組むというものだ。1つめは関西を代表し、国際的な活動を展開するパフォーマンス集団「銀幕遊学◎レプリカント」、もう一つは東京に拠点を移し、同じく海外でも活躍されている「BABY-Q」である。一つ目の「銀幕遊学◎レプリカント」は先月公演を終えたばかりである。


「銀幕遊学◎レプリカント」の月蝕人形編では散文の意図が鋭く汲み取られていたため、はっとして思わず泣いてしまう場面があった。悲劇を嘲笑するように描かれた散文、一方で泣きながら、一方ゲラゲラ笑い出しそうなアイロニーや・・ノイズ的な気分・・・恋人と死。多分、佐藤氏が私のプライベートをよく知っていたからというのもあるのかもしれないが、その視点の鋭さと表現する技術の高さには相変らず頭があがらない。演出の佐藤氏について、私は2年近くパフォーマーとして近くにいて、音楽も、身体もあらゆる局面で影響を受けたが、何よりも創作することの背後にもんどりうつような芸術の存在があることを教えてくれた。この戯曲のもとになった散文は佐藤氏に捧げたものだが、東野氏を含め表現者である我々の背後にある巨大な沈黙を、美を、死を、表現出来ればと思う。書くこと、創ること、それに我々を導く巨大な圧力について・・・月光一つというところだろうか




(散文抜粋)

倦怠について:::

椅子に凭れて、目を天井に向けて3遍しばたかせたら、助監督がカット!と叫び出して終了!といった物事ばかりだ。とある地球全体が陽だまりと化す木曜午後、国道一号線を東京方面へ向けて迷彩色の戦車がゆっくり走る。彼女と彼とが喫茶店の片隅でカフェオレフロートを飲んでいる。太陽が液体を含んだ脱脂綿のように膨れ上がって重たげで、湿ったしずくごと暑さを垂らしている。空にのびきって横たわり、酔っ払ってガタガタ震えながら走る雲に轍の跡をつけられるのもそのままに放置している。


銀幕遊学◎レプリカント 次回東京公演

http://zero-ist.com/news/

BABY-Q

http://www.baby-q.org/


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俳優陣 1

「わたくしこと安田正義は正義(せいぎ)の正に義と書いて正義と読みます。曲がったことが嫌いであります!」


新宿警察捜査一課 新人刑事 安田正義


実直で一本気のある新人、安田刑事を演じるのは学生時代から共に舞台を作ってきた、吉本ともしよである。前回のオカマ、撫子役ではそのエロスと馬鹿っぷりがはじけた演技に大好評を得たが、今回は真逆の男らしい役に挑戦する。彼は回を重ねるたびにその魅力を発見する俳優だ。安吾の「堕落論」の一人舞台に挑戦したり、しなやかな身体でダンスを踊ったり、かやた朗読や路上パフォーマンスに挑戦したりする非常に表現欲の高いユニークな俳優である。バネのある身体に、渋い声、歌や踊り、マイムなど多彩にこなす技術力の高さを武器にあらゆる役に変化する。




彼は修士まで修めた学識肌でもあり、先ほど稽古終わりにご飯を食べにいったのだが、先日亡くなられた河合隼雄氏の話にはじまり、佐藤学から、別れ際はメルロ・ポンティにまで話が及び、心理学用語である「閾」の説明まだしていただくなど相変らずの博識ぶりだったが、かといって何の飾り気もない親切な人物であり、常に敬意を表する俳優だ。「リアル」という感覚のあり方や、世界における女性の価値観の相違などを話し酒も飲まずに1時間半も喋り続けた。


今回は膨大なセリフ量と数回に及ぶ台本改定に四苦八苦の吉本だが、相手役がベテラン俳優の二ノ宮氏ということもあり、精度の高い演技が期待できる。



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レトルト内閣 「楽園狂想曲」

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映像コラボレーション

昨日、映像チームと細かいきっかけの打ち合わせを終えた。前回の「倦怠アヴァンチュール」でも環状線を走り去る乱子たちのバックに流れ出た夜の高速道路や、オカマたちが旅するシーンで流れ出た砂漠の映像、随所挿入されるテロップやノイズなど映像を照明効果的に使った映像に一定の成果をあげたが、今回はさらにパワーアップした映像を創作中である。


映像作成は前回と同じ C.O.T.Cのメンバーが総力をあげて作成している。もともとミュージッククリップやアニメーション映像を創作しているアーティストである彼らの映像は、グラフィック的でリズミカルな軽さがある。萱野氏はチェコアニメーション、とりわけシュワンクマイヤーに影響を受けたという強面。リスペクトする監督がダヴィアーニ兄弟というところで映画趣味は意気投合している。SASA氏はミュージッククリップなどリズムとのコラボレーション作業を得意し現代的で勢いのある映像を作成する、直勘にすぐれた素敵な女性だ。レトルト内閣はなんといってもオリジナル音楽を使っており、音とリズムとは切って切り離せない。


前回公演より


   


今回の目玉はなんといっても、アニメーション動画だ。舞台上に開閉する一面の紗幕を配して映像と俳優のコラボレーションに挑戦する。女優でもある日和が数ヶ月前から準備し、数十枚に及ぶイラストを書き上げて作ったアニメーションは圧巻。日和は女優を越えて活動するアーティストでイラストは高畠華宵やデウヴォー、ルドン、ルネ・マグリットを思わすすぐれた幻想画を描く。日和が描き、それにグラフィック加工を加えたアニメーション動画は数ヶ月かけて準備した大作だ。

上田氏の渾身の演技によるドローイングと映像のコラボレーションであるアクション・ペインティングも迫力のあるシーンが期待できる。他にもミニマル映像やお約束の一行詩の打ち出しなど、見所は満載である。ラストはお約束の流れていく風景動画に主演の松本が迫真の演技で迫る。



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楽園狂想曲

公演の準備に忙殺されて更新が滞っております・・・・

予告編動画が完成しました。本職のADをされている大手氏のカメラさばきには見惚れます。アップやスローのタイミングの的確で素敵なPVが完成しております。動画はHPから見れます。今回は気合を入れて全曲オリジナル、予告編では主題歌「楽園狂想曲」を主演の松本茜が歌っています。




「楽園狂想曲」

予告編動画はこちらから↓

http://www.retoruto.com/rakuen/yokoku.htm




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